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1. 円高・ドン安が進行、米国通商交渉と関税政策の影響

　外国為替市場では円高・ドン安が進行している。円高の背景には、米ドル安に加え、日本が米国との通商交渉で優遇措置を受けたことが挙げられる。一方、ベトナムでは相互関税の影響を強く受けており、これにより通貨ドンの価値が下落している。

　9日午前、商業銀行が提示した通貨ドンの対日本円為替レートは、買値が1円＝165.8～174VND、売値が176.1～182.5VND。また、非公式為替レート(闇レート)は買値が1円＝175.3VND、売値は1USD＝176.3VNDとなっている。

　世界経済が依然として不安定な中、米連邦準備制度(FRB)は関税政策の影響を緩和し、経済成長を支援するために利下げを検討している。金利が引き下げられる場合、日本が超低金利政策を維持している中で、円と米ドルの金利差が縮小し、円が投資家にとって魅力的な通貨となる可能性がある

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ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2025年04月07日～2025年04月13日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 ベトナム航空、5億USD超の資金調達、その狙いとは？

　全日空ANAが出資しているベトナムのフラッグキャリアベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、米国のシティバンク(Citibank)との間で、総額5億6000万USD(約820億円)超の資金提供に関する覚書(MOU)を締結した。

　署名式は、国家重点プロジェクトへの資金調達および貿易協力の強化を目的としてベトナム政府代表団が米国を訪問した際に実施され、ホー・ドゥック・フォク副首相が立ち会った。

　今回の資金は、ベトナム航空の戦略的投資プロジェクトに充てられ、とりわけ国際線ネットワークの拡充や運航能力の強化に活用される見通しだ。

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2 位 ベトジェット、米金融と大型契約　米大手との提携拡大へ

　格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は9日、米ワシントンD.C.において、米国の金融会社AVエアーファイナンス(AV AirFinance)との間で、3億USD(約440億円)の協力契約を締結した。

　調印式には、ホー・ドゥック・フォク副首相をはじめとするベトナム政府高官が出席した。

　今回の契約は、VJCが米国を代表する複数の企業と進めている、総額40億USD(約5900億円)に上る一連の資金調達枠組みの一部であり、2025年から2027年にかけて計画している約300機の新造機導入を支えるものとなる。

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3. 今週の銘柄評価

　Yuanta証券(Yuanta Securities)は半導体原料の黄リンで世界需要の3割を生産するドゥックザン化学[DGC](Duc Giang Chemicals Group)株の理論株価を1株あたり12万8139VND(約716円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　DGCは、25号鉱区と19b鉱区の拡張計画を進めており、10～12月の完了を見込んでいる。

　また、同社が進めるドゥックザン住宅区プロジェクトについては、6月に建設許可を取得する見通し。同案件の売上高は5兆VND(約280億円)となり、2024年売上高の約51％に相当し、税引後利益は1兆VND(約56億円)、同約32％に相当する見込みだ。

　さらに、大型案件であるボーキサイト・アルミニウム事業では、年内に第1期の投資許可を取得し、2026年に着工、2029年に商業運転開始を予定している。第1期の売上高は1兆2000億VND(約67億円)となり、2024年の売上高の約122％、税引後利益は3兆〜4兆VND(約168億～223億円)、同約100％に達する見通し。

　このほか、ティアサンバッテリー工場の移転、その跡地を活用した1000戸規模の住宅・タウンハウスを含む社会住宅プロジェクトも計画している。同案件の利益は約3億〜5億VND(約168億～280億円)と予想されている。

　2025年の業績見通しは、売上高が前年比+15.2％増の11兆3670億VND(約640億円)、税引後利益が同+8.3％増の3兆2350億VND(約180億円)、EPSが同+8.3％増の8007VND(約45円)となる見込み。

4. 編集後記

　毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
　今週はベトナム人スタッフのHuyen Tranより、「ベトナムで最も美しい湾の1つヴィン・ヒー湾（Vịnh Vĩnh Hy）」のお話です。

　最近、ベトナムの中南部にある「ヴィン・ヒー湾（Vịnh Vĩnh Hy）」へ、家族と一緒に旅行しました。今回はその旅の中で特に印象に残った2つの場所 、チュオン・ソン・コー・トゥ (Trường Sơn Cổ Tự) と ホンルア (Hòn Rùa)についてご紹介したいと思います。

　ヴィン・ヒー湾はハ・ロン湾（Vịnh Hạ Long）、ラン・ハ湾（Vịnh Lan Hạ）、ラン・コー湾（Vịnh Lăng Cô）と並んで、ベトナムの最も美しい4つの湾の一つと言われています。この湾はファン・ラン タップ・チャム市から約42Km 離れた場所、ニン・トゥアン省ニン・ハイ郡ビン・ハイ村に位置します。

　まず訪れたのはチュオン・ソン・コー・トゥ (Trường Sơn Cổ Tự)というお寺です。お寺は山に囲まれ、静けさと穏やかな雰囲気を持っています。境内は広大で、まず目に飛び込んでくるのは立派な仏殿です。屋根は赤茶色の瓦で覆われ、柱や梁には繊細な木彫りが施されています。

　堂内に入ると、仏像や装飾が見え、どこか厳かで神聖な空気を感じられます。天井の細かな装飾や、壁に描かれた仏教の物語も印象です。

　次に訪れたのはホンルア (Hòn Rùa)という小さな島です。カヌーをチャーターして島へ行きました。料金は100万ドン（約5600円）で、自然の中をゆっくり楽しむにはぴったりのアクティビティです。私はカヌーの上で風を感じながら、海を眺める時間が一番好きだったかもしれません。

　島に近づくと、その島は亀のような形に見えてきます。海は信じられないほど透明で、周りにはサンゴもたくさんあって、シュノーケリングを楽しんでいる人たちの姿もありました。

　ヴィン・ヒー湾の旅行は、私にとって非常に素晴らしい体験でした。観光地としてはまだあまり知られていない場所かもしれませんが、自然の魅力が残っています。まだ訪れていない場所もたくさんあるので、また今後も機会があればヴィン・ヒー湾に行きたいと思います。

photo by Huyen Tran
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。